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インタビュー

インタビュー #7
世界初の唎酒・漫才師! にほんしゅ 2015.10.30

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みなさんは「にほんしゅ」という漫才師をご存知ですか?彼らはなんとコンビ揃って唎酒師の資格を持った漫才師なのです!もちろん彼らのネタには日本酒の要素がぎっしりと詰まっていて、日本酒初心者の方でも笑顔になれるお笑いを提供しています。そんなお二人に彼らの活動と今後の目標について伺いました。


—— お二人はなぜ漫才師を志したのですか?

北井さん (以下、北): よくミュージシャンを見て「かっこいいなー」と思う感覚あるじゃないですか?それと全く同じで、中学生の時に観た若手漫才師に憧れて漫才師になろうと思いました。その頃は芸人という職業がすごく人気で、特に二丁拳銃さん、チュートリアルさん、フットボールアワーさん、陣内友則さんやケンドーコバヤシさんは僕の憧れでしたね。

あさやんさん (以下、あ): 僕は高校を卒業して進路を決める時に、担任の先生に学力的に大学進学が難しいと言われてしまって。母親にとりあえず車の免許を取るようにと言われたので、自動車教習所に通っていました。そこで偶然話したお兄さんがすごく面白い芸人さんだったのです。その時なぜか、この人にトークで負けたくないという変な闘争心が芽生えて、気付けば両手に吉本興業の願書を持っていました。後から知ったのですが、その時のお兄さんは今でもテレビなどで活躍されているエハラマサヒロさんです。

—— お二人の出会いについてお聞かせ下さい。

北: 出会ったのは大阪にある吉本芸人養成所のNSCに通っていた時期です。初めはあさやんがピンで、僕がグループでやっていたのですが、僕のグループが解散したことをきっかけに、あさやんとコンビでM-1出場を目指すことになったのです。

あ: まずはコンビ名を決めようと居酒屋で考えていたのですが、なかなか良い案が思い浮かばなかったのですね。なので思い切って次に聞こえた言葉にしようと決めた瞬間、隣のお客さんが「日本酒お願いします」というオーダーをなさったので、コンビ名はにほんしゅになりました。日本酒が好きで決めたコンビ名だと良く思われがちなのですが、実はそうではないのです。当時は僕が21歳で北井が22歳でした。

—— ではなぜ日本酒を漫才に取り入れようと思ったのですか?

北: それからしばらく漫才をやっていたのですが、どうしても大勢いる芸人の中に埋もれてしまっていました。そこで何か一つ武器を作ろうと話をしていた時に、コンビ名のにほんしゅが頭に浮かんだのです。そうだ、日本酒を学ぼう!と思ったのはこの時が初めてですね。

あ: まず北井が日本酒ナビゲーターになるために東京にセミナーを受けに行きました。セミナーを無事に終え、日本酒学講師の大越智華子さんに自己紹介をすると、「にほんしゅというコンビ名なのに、なんで日本酒を知らないんだ!」とひどく叱られたそうです。怒られるためだけに授業を受けに行ったようなものですね。笑

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—— 日本酒を武器にしようと決めた後についてお聞かせ下さい。

北: 日本酒ナビゲーターを取得した後、僕らが漫才をしていた大阪にある吉本の若手のための劇場が若返りを図るために、突如28期生以降の出演を禁止してしまったのです。ちょうど28期生だった僕らは実質首切りにあってしまい、漫才をする場所を無くしてしまいました。

あ: その時、北井を叱った日本酒セミナーの大越さんが「日本酒をもっと発展させる為にもあなた達の存在も面白いから、もし気持ちがあるなら一度千葉に出てきて日本酒の仕事をしながら日本酒を学んでみたらどう?」と誘ってくれたのです。僕らにとっては本当にありがたいオファーでしたね。ひとまず芸人をやめて酒屋に入り、日本酒について集中的に学ぶことにしました。その後、二人で唎酒師の資格を取りました。

—— 日本酒ファンの年齢層は幅広く、また知識レベルも異なるので、日本酒を題材にネタを作ることはとても大変だと思います。どのようにネタを考え、幅広い層のお客さんに対応しているのですか?

北: 初めは当時働いていた酒屋の地下の居酒屋で、毎週水曜日に漫才をやらせてもらっていました。まさしく試験醸造のように少量仕込の漫才です。ただ、お客さんは今まで大阪の劇場に観に来てくれていた高校生や20代の方ではなく、居酒屋の大ママの同級生の70代の方がほとんどだったので、セブンティーンからセブンティーへ突然ジャンプしてしまったのです。これはかなり辛かったです。

あ: 色々なダメ出しをされたり、突っ込みをされたりしました。「二人で落語しなきゃダメだよ!」とか言われたり。70代のおじさんに「俺は絶対認めないからな」と言われ、「お前たちは日本酒の何を知っているんだ!」と突然叱られたりもしました。今でも日々勉強中です。

北: 日本酒を熟知している人から初心者まで幅広い客層に喜んでもらえるネタを心がけています。それは日本酒の漫才を作る時にあまりマニアックになりすぎないということです。NSCでも一番最初に学んだことですけど、人間は知らない話題には笑ってくれないのです。

あ: あとお酒を飲みながら聞くお客さんはどうしても集中力が続きにくいので、ステージの最初にインパクトのあるネタを持ってきて、その後お客さんの反応に合わせて披露するネタを決めています。できるだけその場が一番盛り上がりそうなネタを選んでいます。

北: ネタのきき酒も修行中なのです。

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—— これからのにほんしゅの活動、そして目標について教えてください。

あ: 来年は日本酒を造りたいです。再来年は各蔵でお笑いライブをやりたいです。僕らなりに地域活性化に貢献していきたいです。親子で参加できて、子供の思い出に残るイベントにしたい。あと、僕らにしかできない将来の日本酒ファンへの「授業」をこれからどんどんやっていきたいです。10代のお客さんに対しての漫才経験は大阪時代からあります。彼らへの漫才に日本酒のネタを組み込むことで、彼らがお酒を飲める年になった時に少しでも僕らのことを思い出してくれて、日本酒を飲んでみようと思ってくれれば嬉しいです。

北: 僕らだからできる発信を積極的にやっていきたいです。蔵元さんって特徴的な方が大勢いらっしゃるじゃないですか?一緒に飲ませていただくと、お話はすごく面白いですし、裏の話も聞けるので、注いでもらう日本酒がさらに美味しくなりますよね。その蔵元さんと消費者の繋ぎ役のようなMCになり、僕らにしかできない濾過(フィルター)をかければより消費者にお酒の素晴らしさと面白さが伝わるのではと思っています。僕らはあくまでも中立に、大手メーカーと地方蔵元それぞれの良さをバランス良く引き立てていきたいです。ブームとはいえ日本酒はまだまだこれからも成長していくお酒だと思うので、正しく面白く伝えることが僕らの日本酒への恩返しだと思っています。そのためにも僕らの名前を有名にして、僕らが蔵のイベントに出ることによって人が集まり、メディアの取材が集まるような存在になりたいと思っています。


【コンビのご紹介】

ぼけ: あさやん (S61.6.4生まれ O型)
つっこみ: 北井一彰 (S60.6.25生まれ O型)

•2007年9月
あさやんと北井一彰により漫才コンビ【にほんしゅ】を結成、大阪よしもとの若手の劇場を中心に活動。

•2014年2月
大阪よしもとの若手の劇場を卒業。卒業公演単独ライブ『ヤッホー!!』を開催。300人以上の集客で満席にて公演終了後、解散。二人とも芸人を辞め、よしもとを離れる。

•2014年6月
お酒のご縁があり千葉の稲毛にある酒屋『リカープラザ大越酒店』(酒販店)に二人とも拾って頂き、本格的に日本酒を勉強。(2015年1月に、リカープラザ大越酒店を卒業)

•2014年9月
資格『きき酒師』をコンビで取得。

•2014年10月
芸人時代の目標を諦めきれず、10月1日『日本酒の日』に漫才コンビ【にほんしゅ】を再結成。

現在所属事務所はなく、フリーで活動中。業界初、コンビ揃ってきき酒師の資格を持つ『日本酒のきき酒師の漫才師のにほんしゅ』として、日本酒をテーマにした漫才『SAKE漫才』を醸造(作成)、出荷(披露)をし、日本酒の啓蒙活動に精を注いでいる。

【資格】※コンビ揃って持っています。
•きき酒師
•日本酒品質鑑定士
•日本酒ナビゲーター
•焼酎ナビゲーター
•ビアナビゲーター
•日本酒学講師(北井のみ)

【にほんしゅからの一言】
全国各地の日本酒イベントでMCやSAKE漫才を披露し、日本酒を呑みながらにほんしゅを見てたのしんで頂いています!日本酒を呑んだ事がない方も、にほんしゅの漫才がきっかけで日本酒に興味を持ってもらえる様に、純米大吟醸漫才師を目指しています♪♪ ヤッホー!!ヽ(^o^)丿

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