Topics

うんちくとして語りたくなる!
人気&おすすめ日本酒の銘柄名の由来 2015.08.04

幾千とある日本酒の銘柄。銘柄名の由来も千差万別です。地名や杜氏の名前などが由来のものは分かりやすいですが、よく耳にする『獺祭』や『十四代』そして『飛露喜』はどのような意味を持っているのでしょうか?

そこで今回は人気日本酒の銘柄名の由来をご紹介します。居酒屋などで見かけたら、うんちくとして語ってしまいたくなるかも?


東北

田酒 (西田酒造店・青森県)
Denshu
「田」は酒の元となる米が獲れる田んぼを意味し、名前の通り、日本の田以外の生産物である醸造用アルコール、醸造用糖類は一切使用していないことを表しています。
画像出典: pds.exblog.jp

豊盃 (三浦酒造・青森県)
Houhai
津軽藩の初代藩主である津軽為信が戦場で兵士の士気を鼓舞するために唄った「ホウハイ」節のユ-モアと勝利にあやかって名付けられています。
画像出典: houhai.jp

陸奥八仙 (八戸酒造・青森県)
Mutsu8000
八仙は中国に伝わる8人の仙人にまつわる故事に由来し、飲む人が酒仙の境地で酒を楽しんで欲しいとの願いが込められています。
画像出典: mokkiri-kasiwa.com

南部美人 (南部美人・岩手県)
Nanbu Bijin
酒造が目指す淡麗できれいな酒の味のことを美人に例えて名付けられました。南部とは酒造がある地の昔の地名 (藩名) からきています。
画像出典: iwate-syokuzaiclub.com

酉与右衛門 (川村酒造店・岩手県)
Yoemon
創業者の名前である川村酉与右衛門が由来。先人の軌跡を大切にしつつ、原点に帰って「良酒」造りに一層励むという意味が込められています。
画像出典: jozo.or.jp

新政 No.6 (新政酒造・秋田県)
Aramasa
新政酒造は現存する協会酵母の中で最も歴史の古い酵母、6号酵母 (新政酵母) 発祥の蔵として知られています。No.6とはその6号酵母に因んで名づけられたものなのです。
画像出典: sakenomise.com

一白水成 (福禄寿・秋田県)
Ippaku
白い米と水から成る一番旨い酒を醸すという意味が込められています。
画像出典: saketen.co.jp

白瀑 (山本・秋田県)
Shirataki
酒造の地元にある白瀑神社と名瀑・白瀑に由来しています。
画像出典: hitosake.exblog.jp

春霞 (栗林酒造店・秋田県)
Harukasumi
謡曲 (能の詞章) 「羽衣」の一節である「春霞たなびきにけり久方の、月の桂の花や咲く」に由来しています。
画像出典: kuwanaya.jp

伯楽星 (新澤醸造店・宮城県)
Hakurakusei
馬の目利きであった伯楽が育てた名馬が天に昇ったという酒造の地元に残る伝説に由来しています。
画像出典: plaza.rakuten.co.jp

浦霞 (佐浦・宮城県)
Urakasumi
鎌倉時代の武将であり、歌人として知られる源実朝が酒造がある塩竈の景色を詠んだ詩から命名されています。
その詩とは、「塩竈の 浦の松風 霞むなり 八十島かけて 春や立つらむ」
画像出典: fudandukai.com

乾坤一 (大沼酒造店・宮城県)
Kenkonichi
乾坤一擲 (運命をかけて一世一代の大勝負に出ること) が由来で、初代宮城県知事である松平正直さんが命名しました。
画像出典: openers.jp

十四代 (高木酒造・山形県)
14dai
十四代は十五代目にあたる高木顕統さんが成功に導いたブランドです。ではなぜ十四代なのでしょうか?
実は、「十三代」「十四代」「十五代」「十六代」という言葉の特許申請時に数字は特許が取れないことが判明したものの、誰かの名前と間違えられたのか、十四代だけが特許を取れたからだそうです。もともと十四代は酒造の古酒に使われていました。
画像出典: hiraku.net

出羽桜 (出羽桜酒造・山形県)
Dewazakura
酒造の地元にある舞鶴山の美しい桜にちなんで名付けられています。
画像出典: kame8.blog.shinobi.jp

くどき上手 (亀の井酒造・山形県)
Kudoki
豊臣秀吉の生き様からヒントを得たものです。彼は何人も問わず武力でなく誠心誠意説き伏せ、心を解き、心を溶かすように魅了しました。そのように人々を魅了するような酒になりたいという想いが込められています。
画像出典: kagoya01.blog56.fc2.com

飛露喜 (廣木酒造・福島県)
Hiroki
酒造名の当て字でもありますが、喜びの露 (酒) がほとばしるという意味が込められています。
画像出典: yamayukika.exblog.jp

天明 (曙酒造・福島県)
Tenmei
酒造名である曙と同じく、朝日が空に広がる様を表しています。
画像出典: odayasu.blog96.fc2.com

大七 (大七酒造・福島県)
Daishichi
創業当時の銘柄名であった大山の「大」と代々蔵元が襲名する七右衛門の「七」を合わせたものです。
画像出典: gillie.co.jp

金寳自然酒 (仁井田本家・福島県)
Kinpou
蔵のある地域の昔の地名である金沢村の「金」とその当時の仁井田本家の屋号である寳来屋の「寳」を合わせたものです。
自然酒は、無農薬・無化学肥料の自然米を100%使用していることに由来します。
画像出典: 2940sake.net


関東

仙禽 (せんきん・栃木県)
Senkin
仙人が住む清らかな地 (仙境) に飛び交う鳥 (禽) は鶴のことを表していて、長寿と幸福をもたらすと言い伝えられていることから名付けられています。
画像出典: manoa2.blog19.fc2.com

鳳凰美田 (小林酒造・栃木県)
Houou
創業当初からの銘柄である鳳凰金賞の「鳳凰」と酒造がある地の旧称である美田村の「美田」を合わせて命名されました。
画像出典: blog.livedoor.jp

水芭蕉 (永井酒造・群馬県)
Mizubasho
酒造の地元尾瀬を代表する花である水芭蕉からきています。
画像出典: item.rakuten.co.jp

神亀 (神亀酒造・埼玉県)
Shinkame
かつて蔵の裏手にあった天神池に棲むという「神の使いの亀」にちなんで命名されました。
画像出典: mikasayablog.up.seesaa.net

昇龍蓬莱 (大矢孝酒造・神奈川県)
Shoryu
酒造で古くから銘柄名として使われていた蓬莱に、昇龍を足したものです。昇龍という言葉に勢いがあることに加え、蔵元の大矢俊介さんが辰年生まれで、さらに酒造りの世界に入ったのも辰年ということで、龍にとても縁があるからだそうです。
画像出典: hitomoto.com

天青 (熊澤酒造・神奈川県)
Tensei
中国の故事にある幻の青磁「雨過天青磁」からとったもので、突き抜けるような涼やかさと潤いに満ちた味わいを目指すという意味が込められています。
画像出典: kumazawa.jp


中部

七賢 (山梨銘醸・山梨県)
Shichiken
五代目の蔵元が母屋新築の竣工祝としてもらった「竹林の七賢人」の欄間一対に由来します。
「竹林の七賢人」とは、中国・三国時代の末期に俗世を離れ、酒を好んで竹林で清遊していたとされる七人の賢人のことです。
画像出典: hanalabs.net

御湖鶴 (菱友醸造・長野県)
Mikotsuru
初代創業者が諏訪湖に飛来して一服の安らぎをとる鶴の華麗さを夢見て命名したもので、湖の上で舞う鶴という意味が込められています。
画像出典: kagimoto.com

十九 (尾澤酒造場・長野県)
19
人間が一人前になるのが二十歳だとすれば、日本酒造りで一人前にはまだ達していないという意味が込められています。
画像出典: plaza.rakuten.co.jp

久保田 (朝日酒造・新潟県)
Kubota
創業時の屋号である久保田屋からきています。
画像出典: sirabee.com

鶴齢 (青木酒造・新潟県)
Kakurei
「北越雪譜」の著者である鈴木牧之が、鶴にあやかり長寿にという想いを込めて名付けました。
画像出典: one-days.up.n.seesaa.net

勝駒 (清都酒造場・富山県)
Kachikoma
日露戦争の戦勝を記念にして名付けられました。
画像出典: blog.livedoor.jp

天狗舞 (車多酒造・石川県)
Tengumai
その昔、酒造を囲む深い森が風になびく音が、天狗達が太鼓を叩いて舞っているかのように聞こえたことから名付けられています。
画像出典: ohmicho-ichiba.com

梵 (加藤吉平商店・福井県)
Born
サンスクリット語で「けがれなき清浄」「真理をつく」という意味を持ち、英語表記であるBORNは「誕生」「創造」を意味します。
画像出典: haradasyouten.blog136.fc2.com

黒龍 (黒龍酒造・福井県)
Kokuryu
蔵の近くを流れる九頭竜川の古名である黒龍川が由来です。
画像出典: morisyuho.jp

開運 (土井酒造場・静岡県)
Kaiun
酒造の地元である小貫村の発展を祈って名付けられています。
画像出典: eishun.co.jp

醸し人九平次 (萬乗醸造・愛知県)
Kuheiji
蔵元が代々襲名する九平次という名前が由来。現在は15代目です。
画像出典: kikusei-jizake.shop-pro.jp

義侠 (山忠本家酒造・愛知県)
Gikyo
その昔、蔵元は小売商と年間契約を結んで商売をしていました。明治のある年になると凶作で米の価格が高騰し、本来であれば酒の値上げを行わなくてはならなかったところ、当時の蔵元は採算を度外視して小売商との契約を守ったそうです。その男気に感激した小売商が義理と任侠に厚い酒造だとして義侠という名前を贈ったそうです。
画像出典: oct-net.ne.jp

小左衛門 (中島醸造・岐阜県)
Kozaemon
蔵元が代々襲名する小左衛門という名前からきています。
画像出典: blogs.yahoo.co.jp

達磨正宗 (白木恒助商店・岐阜県)
Daruma
白木恒助商店は明治24年の濃尾地震で、酒蔵が倒壊する甚大な被害を受けました。そこから再び立ち上がるという意志のもと、七転八起の達磨にちなんで名付けられました。
画像出典: happyhillcontest.seesaa.net


 近畿

作 (清水清三郎商店・三重県)
Zaku
日本酒の価値は酒造だけではなく、酒屋や飲食店、消費者に至るまでの皆で作り上げるものだという想いが込められています。
ザクと読むことからガンダムファンの人気も集めていますが、残念ながら (?) 由来は違います。
画像出典: maruhiro-sake.jp

而今 (木屋正酒造・三重県)
Jikon
仏教用語で「ただ、今、この一瞬」という意味を持ちます。過去や未来に囚われず今をただ精一杯に生きるという意味を込めて名付けられています。
画像出典: tateno.info

七本鎗 (冨田酒造・滋賀県)
7
酒造がある木之本町では、その昔豊臣秀吉と柴田勝家が雌雄を決し、豊臣秀吉が天下人になるきっかけとなった賤ヶ岳の戦いが行われました。その戦で活躍した7人の若武者の総称である「賎ケ岳の七本槍」に由来しています。
「賎ケ岳の七本槍」と称えられた武将は、加藤清正、福島正則、片桐且元、加藤嘉明、脇坂安治、平野長泰、糟谷武則です。
画像出典: odayasu.blog96.fc2.com

澤屋まつもと 守破離 (松本酒造・京都府)
Shuhari
自蔵の伝統を守り、他蔵の造りを学び、最終的に独自の酒造りを極めるという想いが込められています。
守破離は日本文化に深く根付いた思想ですよね。
画像出典: plaza.rakuten.co.jp

蒼空 (藤岡酒造・京都府)
Soukuu
空一面の青空を見上げると心爽やかに穏かな気持ちになれるように、飲んだ人がホッとできるようなお酒を目指して名付けられました。
画像出典: sibumi.blog103.fc2.com

播州一献 (山陽盃酒造・兵庫県)
Banshu
播州産の米と水を使った播州のお酒を、一献どうぞという意味が込められています。
画像出典: blog.livedoor.jp

龍力 (本田商店・兵庫県)
Tatsuriki
龍は酒造がある地の旧称である龍野からきています。
力はより奥深く、神通力を得て齢数百に及んだと言い伝えられている真言宗の始祖・龍樹菩薩にまつわっています。酒造の初代蔵元がこの龍樹菩薩のお力を載いて酒を造れば、きっと百薬の長であるよい酒が出来るに違いないと考え、龍と併せて龍力と名付けたそうです。
画像出典: sake-commu.cocolog-nifty.com

富久錦 (富久錦・兵庫県)
Fukunishiki
酒造近郊の名刹・法華山一乗寺の優美な紅葉をあらわす「錦」とめでたい「富久」を合わせて命名されています。
画像出典: fukuakari.s2.weblife.me

風の森 (油長酒造・奈良県)
Kaze
ロマンに満ち溢れた銘柄名ですが、実は酒造の近くにある風の森峠が由来です。
画像出典: blog.livedoor.jp

みむろ杉 (今西酒造・奈良県)
Mimuro
酒造の地元にある御神体・三輪山の別称が三諸山 (みむろやま) である事、そして三輪山では杉に神様が宿るとされている事から名付けられています。
画像出典: ameblo.jp

紀土 -KID- (平和酒造・和歌山県)
Kid
紀州の風土の略ですが、子供のように自由に天真爛漫にという想いも込められています。
画像出典: sakenomise.com


中国・四国

燦然 (菊池酒造・岡山県)
Sanzen
数ある日本酒の中で一段と輝く素晴らしい酒であるようにという想いが込められています。
画像出典: blog.livedoor.jp

龍勢 (藤井酒造・広島県)
Ryusei
酒造の裏山である龍頭山から湧き出る井戸水で醸したお酒がとても良かった事から名付けられています。
画像出典: blog.livedoor.jp

雨後の月 (相原酒造・広島県)
Ugo
小説家・徳冨蘆花の随筆「自然と人生」にある「雨あがりの空に、冴え冴えと光輝く月が周りを明るく照らす」が由来です。そのように澄みきってうつくしい酒を醸したいという想いが込められています。
画像出典: kikusei-jizake.shop-pro.jp

天寶一 (天寶一・広島県)
Tenpou
天地の唯一の宝という意味が込められています。
画像出典: kagimoto.com

獺祭 (旭酒造・山口県)
Dassai
獺祭の「獺」は酒造がある獺越という地名から来ています。ちなみに「獺」はカワウソとも読みます。
獺祭とは、詩や文をつくる時に多くの参考資料等を広げちらす事を指します。獺 (カワウソ) は捕えた魚を岸に並べる習性があり、それがまるで祭りをするかのように見えることに由来します。
画像出典: yoppawriter.com

雁木 (八百新酒造・山口県)
Gangi
雁木とは、船着場の階段のある桟橋のことを表します。酒造が造る酒の原料米は錦川の上流から下ってくる船で雁木から水揚げされ、酒という“いのち”を生み続けてきました。
雁木とは酒造にとっての原点であり、酒造りの原点に立ち返って新しい伝統をスタートさせるという意味が込められています。
画像出典: uzj.jp

貴 (永山本家酒造場・山口県)
Taka
杜氏である永山貴博さんの名前からとられています。
画像出典: blogimg.goo.ne.jp

東洋美人 (澄川酒造場・山口県)
Toyo
初代の蔵元が亡くなった奥様のことを想って名付けたそうです。
画像出典: aun2005.exblog.jp

美丈夫 (浜川商店・高知県)
Bijyoufu
美しく立派な男子という意味を持つ言葉ですが、酒造がある地元の英雄である坂本龍馬をイメージして名付けられました。
画像出典: kagimoto.com


九州

庭のうぐいす (山口酒造場・福岡県)
Uguisu
その昔、当時は酒造りを行っていなかった山口家に、毎日のように天満宮からうぐいすがやってきて湧き水で喉を潤し身体を清めていたそうです。
山口家6代目当主がその清き湧き水で酒造りを始めることを決意し、創業の精神を忘れないようにと命名したそうです。
画像出典: niwanouguisu.com

鍋島 (富久千代酒造・佐賀県)
Nabeshima
江戸時代に佐賀藩を統治した鍋島家からきています。この銘柄名は、地元の方に末永く愛されるようにと一般公募を行って選ばれたものです。
画像出典: r.gnavi.co.jp

東一 (五町田酒造・佐賀県)
Azuma
東洋一の酒になることを願って名付けられています。
画像出典: kagimoto.com

七田 (天山酒造・佐賀県)
Shichida
蔵元である七田家が由来です。
画像出典: saketowakadanna.blog.fc2.com

古伊万里 前 (古伊万里酒造・佐賀県)
Koimari
先代が築いた地酒蔵より前に進むという決意が込められています。ちなみに”まえ”ではなく”さき”と読みます。
画像出典: sake-koimari.jp

ちえびじん (中野酒造・大分県)
Chie
酒造の初代女将である智恵さんの名にあやかって名付けられています。
蔵を護った初代女将や先祖に対する感謝の気持ちが込められています。
画像出典: blogimg.goo.ne.jp